ユーロスペースで「鳥の巣」をみてきました。
いろんな意味で非常におもしろい映画でした。
自分としては、建築家の在り方・立ち位置を考えさせられました。
建築家が社会のため、市民のためと謳う一方で、
国家・権力・富という象徴的な意味をもつ大規模な建築。
クライアント(中国国家)の価値観と建築家の思想のせめぎ合い
両者の駆け引きの中で、ああいった建築をなんとか踏ん張って完成させた建築家たちの「力」を見せられました。
最近書籍化されたコンペの本にも書きましたが、
クライアントと社会が求める(これは建築家の思想も一部含まれますが)建築は必ずしも一致しない、その両者のギャップを無理に埋めるのではなく両者の希望が共存するような新しい価値をそのギャップに見出し、それを形にする力が必要だと改めて思いました。
建築家の思想だけでは、良い建築はできないですし、
クライアントの希望だけに沿っても同じだと思います。
社会に必要な目に見えないものは、人と人の価値観のギャップの中にある。そういった、ことを最近意識します。
「鳥の巣」が今後、どのように使われ続けるのか楽しみです。