建築界以外に、チームで建築設計が行われることがあまり浸透していませんので今日はそのへんの紹介です。
建築設計は、だいぶ前から分業化され、より高度な専門知識をもったプロたちがチームをつくって建築設計することが当たり前となっています。
最近は、さらに分業化が進み、大きな建築になると様々な専門家がチームとなってプロジェクトにあたります。
そのチーム構成ですが主に、意匠(デザイン)、構造、設備、照明、ランドスケープ(外構計画)、音響etc、、、。建築が大きくなるにつれてチームメンバーも増えます。
建築家+構造家(構造設計者)が最小のチーム構成です。
たとえば、東京・原宿駅近くにある代々木体育館。
代々木体育館は、丹下健三さんの設計で有名ですが実は、そのチームには世界的な構造家である坪井善勝さんという方がいました。
シドニーのオペラハウスはJorn Utzon (ヨーンウツソン)の設計で知られていますがオヴ・アラップという構造家が協働しています。
次にそれぞれのチームメンバーの担当領域を書きますと
意匠設計/建築家:プロジェクト統括、主に意匠(思想も含めたデザイン)。
そして、クライアントから施工者、設計チームなどと協力しながら設計に関する意思決定をしていく役割も担います。
構造家:建築を構造的アプローチから担当する専門家。単に構造計算だけをする人ではない。建築家の考える空間を構造的見地からより合理的に、時には、飛躍させて、建築を実現に導く実はとても創造的な仕事。(何年か前に大事件を起こした人は構造家と言いません。たまにこの事件を引合いに出す方がいるので念のため。。)
設備設計士:建築の設備(空調・給排水・電気等)を担当。意匠や構造を捉えながら建築に必要不可欠な設備を合理的に建築に組込む役割を担う。
と書いてくと少し伝わりずらいと思うので
もう少しわかりやすくイメージしていただくのに映画などでもっと広く浸透しているであろう医師のオペチームの構成を想像していただきたいです。
日本の医師の大半は、大学で医学を6年学びます。一通りの知識を修得し、研修を経て医師免許をとり自分の選択した専門の道へ進みます。
外科医、内科医、麻酔医と様々な専門医師が分業し、医療にあたっています。内科もそうですが、外科医などは、さらに脳外科医や血管外科医など人の部位によって専門が枝分かれしています。
内科医などの診断を経てオペが必要判断されれば、手術を執刀・総括する外科医をはじめ、麻酔科医、医療設備を扱うME(臨床工学技士)、看護師などがチームでオペにあたります。
建築もこれに似ています。
建築においても学部4年間で一通りの建築学を修得します。そこから、意匠、構造、設備、都市計画、不動産などに分かれていきます。最近まではより専門性の高い大学院修士課程まで進学して計6年間学ぶという学生が増えていました。
※欧米は、元から建築学は6年コースが多いのですが建築学の領域が日本と違います。
そして、建築の設計をするときに各分野の専門家が集まりチームをつくり仕事をするわけです。
ここで補足しておきたいのは、分業化されているからと言って他の領域のことがまったくわからないのではなく、建築家、構造家などは、お互いの仕事の元となる体系化された建築学を修得しているからこそコミュニケーションが成立するわけです。
分業化することで、より高度な専門知識や技術が深化・発展するのは、すべての分野でそうですよね。
補足:
医師も建築家も国で定められた学校などで6年学び免許取得するのが主流ですが、他の方法でなる方もいます。
日本の医師は、医師免許をもっていれば診療科をとわれないようです。
米・英・独は、診療科ごとに専門医免許が必要です.
とくに、イギリスは、一般医療と専門医療に明確にわかれている。
建築士免許が最近改正されました。
一定規模の建築は、構造設計一級建築士や設備設計一級建築士という
新しい資格をもった専門家の担保が無い場合、建築できなくなりました。
この改正が良いかは、別として、法律においても建築の分業化がより確立されたといえます。
マイケルジャクソンのドキュメンタリー映画「This is it」を観てきました。
はっきり言ってぼくは、まったくファンじゃなかったですし、むしろこどものときに見たマスメディアの映像によってネガティブなイメージをもっていたと思います。
それが映画をみて一転ファンになりました!
世界中の人が熱狂するわけが少しわかった気がします。
映画の最後にはこのすばらしいエンターテイメントが実施されなかった無念さなのか猛烈に悲しくなりました。とにかくいろんな感情が起こりました。
いやー素晴らしかった。
上映が今月28まで延長されたようなのでまだの方は是非観て下さい!
23日は、結婚式に行ってきました。
3日前ぐらいに新郎から乾杯+短いスピーチの緊急発注を受けて快諾はしたものの、たまたま週末が忙しかったので前日の夜に簡単な原稿をつくって臨みました。明らかに準備不足でしたが喜んでもらえたようなのでよかったです。
結婚式というのはいつ参加しても感動的ですが、今回とくに印象的だったのが新婦のお父さんと引き出物です。
新婦のお父さんは、非常に控えめな方で帰りの挨拶をしたときも、もの静かに反応される方でした。式が終わり会場の目前にある東京カテドラル聖マリア大聖堂に寄ってから帰り、引出物を開けると中には燃え立つような陶器が。実は、この引き出物は新婦のお父さんがつくったもの。来場者ひとりひとりに対して「想い」を込めて轆轤に向かい、一生懸命つくられたのだと想像すると、とにかくぐっときました。そして、梱包には取り忘れたと思われる付箋に「大平」と書いてありました。おそらく焼きあがった陶器をみて新郎新婦でこれは誰向きだとか選んで梱包を手伝ったのではないかと想像すると、そこでまたぐっとくるわけです。
そもそも引き出物とは何なのか?少し調べたら由来は、平安時代、遠方から来たお客さんに対して主人が庭に馬を「引き出して」贈ったことからきているらしいです。
時代は変わり今ではカタログ+お菓子が一般的かと思いますが、今回は記憶に残る想いを同時に頂いた感じがしています。
週末は最近仲良くさせて頂いている水町さん主宰の劇団「アロハ工房」の観劇に行ってきました。うーん、芝居って良いですね~。エネルギーが生で伝わるというか、とにかく刺激を受けます。間とか、演者と客との関係性が刻々と変わるのを感じるのも楽しい。先日あった役者さんも演じるとまったく違うのにも驚きました。
水町さん曰く、演劇も建築と似ていると、図面という脚本があってそれをもとに役者や音楽、照明といったスタッフ全員が力を出さないと良いものができないと、確かにその通りだと思います。建築図面はコミュニケーションツールですが、脚本もそうかもしれません、それぞれの読み取り方がクリエーションに作用します。
結局、クリエーションとはコミュニケーションなのかもしれません。